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血中アルコール濃度

23人目の証人はケネス・ゴー。フィリピン総合病院の毒物学者。


【ゴー証言の要旨】
バー「ネプチューン」での言動に関する目撃証言や、飲んだアルコール飲料の分量などについて検討した結果、ニコールの血中アルコール濃度は445.2mg/dL(ミリグラム・パー・デシリットル)に達していたと考えられる。フィリピンには酔いの法的な定義は無いが、米国では、血中アルコール濃度が80〜100mg/dLで酔いと見なされる。100mg/dLを超えると酩酊状態。ニコールの認知能力・判断力は著しく低下し、ものごとを知覚したり、記憶したり、動作をコントロールしたりすることは困難だったと思われる。抵抗することも自発的に動くこともできない。危険を察知したり、刺激に反応して自分の身を守ることもできなかっただろう。自分で車に乗りこむことなど論外。断片的記憶喪失は酒を飲んでいる間、あるいは飲酒を中止したときおこる。はじめて飲む人にも頻繁に飲む人にも「アルコール性失神」はおこる。

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証拠からスミスのDNAを検出

22人目の証人はエドマール・デ・ラ・トーレ。フィリピン国家警察犯罪研究所のDNA鑑識捜査官。


【デ・ラ・トーレ証言の要旨】
鑑定に使ったPCR機について。PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)とはDNAを増幅するための技術。ヒトのゲノム(30億塩基対)のような非常に複雑な、しかも極めて微量なDNAの溶液のなかから、ターゲットにした特定のDNA断片(数百から数千塩基対)だけを選択的に増幅させることができる。被告側は反対尋問で「PCR機の中で不純物が増幅して鑑定結果を誤らせる可能性」を問いただしたが、証人は「増幅するのはDNAだけ」と答えている。8月17日には容疑者スミスの血液から検出されたDNAが、ニコールの下着から検出されたDNAと合致したとする、8月15日付け報告書を提出。結果について「99.999パーセント間違いない」と証言した。

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男性のDNAを検出

21人目の証人はフランシスコ・ズペ・ジュニア。フィリピン国家警察犯罪研究所のDNA鑑識主任。証拠物件はSBMA捜査当局から、オロンガポ市のフィリピン国家警察犯罪研究所を通じて、ケソンシティのクラメ基地にある国家警察本部DNA分析課に送られた。


【ズペ証言の要旨】
青色光を証拠物件のサンプルにあて琥珀色の透視鏡で観察。ニコールの下着と、下着に挟まっていたコンドームの内側から採取した体液から女性のDNAを検出。どちらも同一人物のもので、ニコールが提出した血液サンプルのDNAと合致。ニコールの下着から採取した体液からは男性のDNAも検出した。ただし照合すべきDNAサンプルが無いので、誰のものかは不明(7月25日、国家警察捜査官により法廷で容疑者スミスの採血がおこなわれた)。女性のDNAだけが、コンドームの外側ではなく内側から検出された理由を、証人は次のように説明している。保存期間の長さと保存状態のせいでDNA中の分解酵素がはたらき、男性のDNAの検出を不可能したのだろう。コンドームを外すとき裏返しになり、内部がニコールと接触して体液を取り込んだのではないか。どんな証拠物件にも不純物がまざっているものであり、それがDNA検出を不可能にするわけではない。

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被告側唯一の女性弁護士が反対尋問

 予想に反して、被害者への反対尋問は打ち上げ花火無しで終わった。涙も怒りの爆発も無しに40分間で。ニコルさんの証言にクライアントの名前が出なかったことから、スミス上等兵以外の被告の弁護士は尋問を行わなかったと言う。「反対尋問無しっていうのが一番雄弁な反対尋問です」と被告側弁護士。

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ニコルさん、変わり果てた人生を証言

インターネット新聞から三日目の本人尋問について詳報を。
 
 言葉と格闘しながら、レイプ事件の原告は、事件の夜以来、不眠と鬱状態と恥辱に満ちたものと化した人生について、法廷で証言した。


(フィリピノ語で)「しょっちゅう思うんです。私は死ぬべきだったんだと。奴らが私にしたことは、あんまりです」と、嗚咽と慟哭を抑えきれないままニコルさんは言った。直接尋問の最終日となる三度目の証言席。開始して20分ほどのことだった。裁判長は10分間の休憩を宣言。証言を続行できるか尋ねられ、できないと答えたニコルさんだったが、戻って証言を続けた。

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「死んでしまいたかった」とニコルさん

 4人の米兵をレイプの罪で訴えているフィリピン女性は、木曜日の裁判で、仲間に煽られた海兵隊員に襲われて、彼女が「死にたい」と思っていたことを証言した。彼女にとって第三回目の証人尋問。

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怒りの爆発は回復の兆し

いつも法廷でニコルさんに付き添っている精神科医のロペスさんは、ハンドバッグ殴打事件を、ニコルさんの体調が回復している兆候と見ています。「正しい方向に怒りを向けるようになりました。健全な反応です」。事件の詳報をインターネット新聞から。

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ニコルさんの怒りが爆発

証人尋問に入る前にニコルさんの怒りが爆発しました。容疑者スミスをハンドバッグで殴りつけたのです。11日付けインターネット新聞から。

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私たちはみんなニコルだ

レイプされているのはニコルだけじゃない。支援者のスローガンにもなった人気コラムの翻訳です。


"AT LARGE  We are all Nicole"
Inquirer

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ニコルさん、ストレスでダウン

ニコルさんが体調を崩して、本人尋問の続きは月曜日に延期になりました。ストレスと疲労によるもので、法廷に向かう途中で引き返すことにしたそうです。それでも、裁判を公開する方針は変えないと、彼女の弁護士は言っています。「まだ裁判が始まりもしないのに、彼女に対してキツイ判定をくだす人がいる。実際に彼女に起きたことが何だったのか、一目瞭然にしておくべきだと、私たちは判断しました」。


'Nicole' fails to show up, suffers a breakdown 07/06/2006  INQ7.net

ニコルさんの本人尋問が始まりました。

20人目の証人は被害者本人。インクワイアラー紙インターネット版の記事の翻訳です。


 まさしく、彼女のセラピストが言っていた「拷問」の三時間だった。スービック・レイプ事件の原告が昨日、すし詰めの法廷で証言台にたち、2005年11月1日の夜に何が起きたのか、記憶をたどり始めた。22歳の女性の嗚咽が止むのを待つため、審理は四度中断された。しかし彼女は、四人の容疑者の一人、ダニエル・スミス上等兵を、混雑したバーで偶然出会った踊りの相手であり、それから数分後に彼女の「上にのしかかってきた」男として指し示した。


<‘Nicole’ points to Corporal Smith as her rapist >Inq7.net 06/7/7

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日・フィリピン共同抗議声明(2005/12)

事件発生(2005年11月)の直後に、フィリピンと日本の市民団体が共同で発表した抗議声明です。日本からも数多くの団体・個人が賛同を表明しました。


フィリピンのスービックにおけるフィリピン人の米兵集団レイプ犠牲者に正義を!在アジア米軍基地の撤去を!米比VFA(一時駐留協定の廃棄を!憂慮する日比民衆の共同声明


 レイプは女性に対するテロリズムである。2005年11月1日、22才のフィリピン女性がフィリピンのスービックにおいて米兵による集団レイプの犠牲となった。それは、直接の犠牲者のみならず、一国の民衆の尊厳に対して、外国からの侵入者が行使したテロリズムである。

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